SNS断ちをするメリットについて
大学生になって、当時高校生ごろから出てきていたTwitter、そしてFacebook、LINEを一挙に始めました。
それは周りの”大学生”に置いておかれまいとしての、私の行動だったのかもしれません。
現に、先輩や周りの同期達もTwitterでコミュニケーションして、サークル内で盛り上がってみたり、Facebookで写真を挙げてあれこれ言って笑い転げたりもしてました。
しかしある時...勝手に自分の写真を上げられたり、Twitterで鍵をかけていない人に名前を呼ばれたりすることに、だんだんと恐怖と嫌悪感を抱くようになりました。というか、単純に嫌だなコレ、という気持ちでした。これは(鍵の設定等してない場合)全世界誰でも見れちゃうわけで、かなりの個人情報流出になります。ネット上に上がった情報というのは、基本的に永遠にデータとして残るわけです。たとえアカウントを消したとしても、ツイートした内容は残っていたりします。
私はTwitterのアカウントを一度消しましたが、はじめの頃の、鍵をつけていない時期のツイートなんかは検索するとまだ残っていたりしてました。
あるツイートが検索されて、炎上するようなことも大いにあり得ます。(ホテル従業員が芸能人の所在をツイートして問題になったケースが典型例です。)
また、Facebookも自分の写真が挙げられることで、膨大な情報を世界(あるいは「友達」に)公開していることになりますよね。例えば「こんなレストラン行きました~」とか、「こういう人達と遊びました~」という写真の中で、一緒に写っている人、行った場所はすべてわかるわけです。それをしょっちゅう投稿していたら、だいたいその人の行動パターンや範囲が読めてくるような気がします。
そして何より、他の人のタイムラインを追う必要が本当にあるのか?
私はこれが一番疑問に思った原因で、Facebookを辞めた一番の理由でもあります。
Facebookの「友達」は、友達といえないような人からも「友達申請」が来たりして、ほいほい承認したりするとタイムラインにどんどん投稿が流れてきた経験があります。
この人達の動向を知ることで、私にプラスになるのだろうか?
よく考えてみてください。
私はタイムラインを一生懸命追ってその人達の情報を知ることは意味がない、自分の時間で他人のことを知る必要はない、と思っています。
自分が何か発信したいことがあれば、それは別です。
私が言いたいのは、受け身な状態でSNSをやることはやめたほうがいいのではないか、ということ。
「みんなやってるし」という理由だけでSNSをやるのは、私はよくないのではないかな、と思います。他の人、あるいは友達の「つかれた」「ねむい」「カレー食べた」ツイートをタイムラインで見なければいけない理由がどこにあるのでしょう?
それを見るだけで、私たちの脳はエネルギーを奪われているというのに。
私は2年前にFacebookをやめました。ですが、それで身近な友達がいなくなったりした、などということはいまだにありません。
Facebookをやることが、自分の大切な時間を削ってでもやりたいと思えるならやってもいいでしょうが、漫然と見ているなら時間の無駄になっていはずです。私はFacebookもTwitterもやめてから格段に本を読む時間、新聞を読むことが多くなりました。
SNSは「他人とすぐネット上でつながれる」ツールとしては非常に便利です。
ですが、以前の私のようにただ漫然と見ているだけ、のような人には、とりあえず1日だけでもSNSを見ることをやめてみてはどうでしょうか。
その時間を、なんか有効なことに使おう!とは言いません。ただぼーっとソファに座ることでもいいですし、カフェでまったりするだけでもいいのです。「SNSでなんか面白い投稿ないかな」とスマホをいじらないで、味わってみるだけでいいのです。
この「なんか面白い投稿ないかな」とか「あの人が何か投稿してるかも」といった感情は、自分ではなく他人に意識が向いています。
この時点で、自分は「受け身」になっていると思いませんか。
私はSNS断ちをしてから、他の人どうしで何かやっていたりしたことが見えなくなって、いわゆる「仲間はずれ感」とか、「いいな」といった感情を感じる必要がなくなったので、自分に集中して、自分を大切にできてきている気がします。