鎌倉の女子大生のブログ。

イギリス好き。

家庭教師のバイトのコツ―小学生の勉強のやる気を高めるには?

Teacher Helping Pupils Studying At Desks In Classroom

4年間家庭教師のバイトを続けてきましたが、受け持った生徒は3人のため、

結論からいってしまうと、あまりテクニックなどは身に付きませんでした。

どうやれば成績が上がるとか、やる気が出るとかはその子次第、あるいはその子に合わせていかないと効果が出ないんじゃないかなぁと思います。

 

とくに私は小学生高学年を受け持っていたため、その子の性格によるかなと思います。

一番手を焼いたのは、算数が嫌いな子。でもそのほかの英語や国語は好きだったりするので、英語をやりたい、国語をやりたいと授業中に言ってくるのです。

 

私の基本的方針として、生徒の意志をなるべく尊重することに重点を置いていたため気分転換として少しなら、という気持ちで「じゃあ国語やろうか」と言うわけです。

生徒の意志を尊重してあげることは大切だと思っています。しかし、いつもそうしているわけにはいきません。

「じゃあ国語やったから算数やろう」というと、小学生「やだ」となるわけです。

この後の行動がポイントです。

「やだ」の裏に、何があるのか?もっと話したいことがあるとか、もっと国語をやりたいのか。

しばらく生徒の出方を伺ってみます。

すると、学校であった出来事を話してきたり、自分の好きな話題(家族の話、ニュースの話、テレビの話)をしてきたり。それらを少しの時間受け止めてあげると、それが終わったときに、自然と目の前にあったプリントに鉛筆を向けていることが多いのです。

 

小学生と言っても一人の人間だと私は認識していて、その人の考え方、やりたいことは極力尊重したい。

その算数嫌いな子は、問題集や、計算問題がずらっと並んだ算数の問題はやりたがりません。ですが、私が手書きで書いたプリントや、図で考える面積の問題のプリントは作っていくとどんどん取り組むので、なるべくプリントを作るよう心がけています。

 

何種類か問題集を出してみたり、自分で手書きでプリントを作成してみたり。(時間はかかりますが、生徒には時間をかけて作った、という思いやりが伝わるのではないかと考えています)

時には雑談したり。勉強すること=楽しいこともある、ほめられる

という図式を作っていってあげるのも、家庭教師の仕事の一部なのではないかと思います。

 

あと注意点は、スマホやPC、テレビ、ゲームは使用しないこと。

これは一回やってしまって失敗しました。(経験談)

時間をかなり無駄に使ってしまうことになります。せっかく生徒と先生という二人の対話が生まれるはずのところを、ゲーム(たとえ勉強のゲームだとしても)によって二人とも受け身になってしまうのです。

もし、生徒が部屋に持ち込んできた、あるいはもともと部屋にあったとしたら、すぐに笑顔で取り上げてしまいましょう。

笑顔で、がポイントです。そして取り上げてからすぐ勉強に移ってもいいのですが、「これはやめよう!」といってからすぐ嫌な問題に取り組ませるのは少し酷なので、「最近楽しかったことは何?」とか「学校で好きなことは?」といった雑談を少しはさんでいます。

ここで将来の夢についてきいてみるのもいいかもしれません。

 

家庭教師は、生徒が自分で勉強できるように補助してあげることが大切なのではないかと思います。私自身、中学受験はしませんでしたが、小学生のころから家庭教師の先生についてもらったことで、毎週の家庭教師の時間が楽しみで、宿題をちゃんとやったり、テストをがんばったりしていましたから。結果算数でひどい点数を取ることはありませんでした。塾にはほぼ行かず、学校と家庭教師のみで大学受験をして、受けた大学はすべて受かりました。(全部私大文系でしたが。)早慶青以下。

私の勉強のやる気の原点は、もしかしたら小学生のころの家庭教師の先生と仲良く遊んでいたことかもしれません。

勉強って自分の意志でやればすごく楽しいものなんですよね。そういう感覚が生徒たちにも身につくといいなあと思いながらバイトしています。